【卵巣嚢腫のはなし】健康診断編
「卵巣が腫れている」と診断されてからまとめていた日記を
ブログに再度書き起こそうと思った。
ことの始まりは2016年12月16日。
遡って綴っていこうと思う。
その日は朝からハードスケジュールだった。
朝イチで文京区にある企業様と打ち合わせ、 その後昼過ぎから恵比寿で健康診断。
夕方から銀座で自治体主催の協議会に出る。 渋谷に戻って雑務を片付けて、
会社全体での忘年会。
12月中旬というところで、もう年末の慌ただしさがきている。
さっさと予定をこなして、夜は、ビール飲んで今週も終わりー!
13時くらいまではそんなテンションだった。
「毎年健康診断で引っかかることなんてなかったし、 今年もさっと終わるよな~、きっと」
クリニックの待合室でお客さんからのメールに目を通しつつ、 そんなことを心の中でつぶやく。
名前が呼ばれると、身長・体重・採血等々順調に進む。
体重増えてないけど、最近運動してないな、とふと思った。
そして、婦人科検診。
何度やってもあのなんとも言えない感触がイヤなんだよなぁー
ふとそんなことをのんきに思っていたら、なんか様子がおかしい。
さっと終わるイメージだったのだが、
なんか…長くないか…??
先生も、「んー、なるほど。」とか「そうかー、 ちょっとこっちでも見てみようか」
とかいろいろ言っている。
不安がよぎる。。。。
先生「はい。いいですよ~。診察室へどうぞ。」
先生「落ち着いてきいてね。今見てみたら、 右の卵巣がだいぶ腫れているみたい。」
私「は???」
先生「通常2センチくらいしかないんだけど、 7センチ以上になっている。これまで
お腹が痛いとか自覚症状はあった?」
私「たまーにありましたけど、 そんなびっくりすることのほどじゃありませんでした。」
先生「そっか自覚症状がない場合もあるからね~。 たぶんチョコレートかな。」
私「チョコレート?なんですかそれ。」
先生「チョコレート嚢腫って聞いたことないか。 子宮内膜症はあるかな??」
私「聞いたことはあります。」
先生「子宮内膜がなんらかの理由で、 卵巣に戻ってくっついているの。
実際に色がチョコレートみたいだからチョコレート嚢腫っていうん だけど。」
私「…。」
先生「これはね、ほっとかないほうがいい。 健康診断の結果を待たずに、
早めに家の近くの病院でもっかいみてもらった方がいいね。」
私「…。(あたま真っ白)」
(チョコレート嚢腫?なんかヤバイやつっぽいな・・・)
だんだんと恐怖が襲ってきた。
あの時の感情ってなんて表したらいいかわからない。
不安すぎて、でも冷静をよそおうとして、 でも急に目頭がじーんときて。
どうしたらいい??落ち着け、落ち着け・・
とにかく母親に連絡しよう。
誰かに「大丈夫だから。」って言ってもらえないとダメだ、これ。
ロッカールームで着替えている途中、 同時期入社で仲良くしている先輩がいて、声をかけてくれた。
「せっかくだし、さくっとランチしよーよ!」
ほんとに軽いパニック状態になってて、涙が溢れる寸前。
他のことに気を向けて、一瞬忘れないと、 今日の残りのスケジュールは
こなせそうにない。
そして、なによりこの先輩にはなんでも話せると思っていた。
受付で通常のフローとは何やら違う手続きをし、 支払をしている様子をみた先輩は、
「なんかあったの?」
とエレベーターの中で声をかけてきた。
「なんか婦人科検診ひっかかって、 もっかい病院に行けと言われました。」
「不安すぎます。今までこんなことなかったのに。。。。」
「えー!?それは心配だね。。」
「先輩いてよかったですよ。1人だと悪い方ばかり考えちゃう。」
「今日はテンション低めですが、許してください。笑」
「いーよいーよ。一旦気持ち落ち着けよう。」
そんな感じで、 次のアポの時間までカフェでサクッとランチをした。
正直な所、その時話した内容を覚えていない。
それよりもこの不安とモヤモヤとどう打ち消して、 冷静な自分に戻そうか
そんなことばかり考えていたと思う。
続く